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植物学において、棘(とげ、いばら)は植物体に生じる刺状の構造の総称。厳密には、その成り立ちによって茎針(thorn)、葉針(leaf spine)、刺状突起体(prickle)などと区別されるが〔北川尚史(1985)「生物学における目的論的説明 ― 植物のトゲの機能を例に ―」奈良教育大学教育研究所紀要 21 43-54 〕、本記事ではこれらの総称を棘と表記する。 これらの用語は以下のように使い分けられる。 * 茎針(thorn) - 茎や枝が変形して生じる構造。 * 葉針(leaf spine) - 葉や托葉、葉柄が変形して生じる構造。 * 刺状突起体(prickle) - 毛と類似するが、より粗いものを指す(バラのトゲなど)。茎の表皮や樹皮から生じる構造〔 ISBN 9781770072404〕。 なお茎針と葉針は、ともに維管束をもつ構造であるため区別する必要は無く、刺状突起体は維管束を持たないためこれらから区別すべきとする主張もある〔Bell, A.D. 1997. ''Plant form: an illustrated guide to flowering plant morphology''. Oxford University Press, Oxford, U.K. preview in google books 〕。 == 概要 == 植物の棘は、はじめは砂漠など生育に適さない環境の植物が、捕食者から身を守るために発達させた可能性が示唆されている〔Steve Brill, Evelyn Dean, ''Identifying and Harvesting Edible and Medicinal Plants'' (1994), p. 17.〕〔August Weismann, John Arthur Thomson, Margaret R. Thomson, ''The Evolution Theory'' (1904), p. 124.〕。しかしその形態や役割は多様で、その成り立ちや形状によってさまざまな名称が与えられる。 植物の棘は、サンザシ属やミカン属のように鋭い枝として生じる棘(茎針)、サンセベリアなどのように葉の先端に小さく生じる棘(葉針)〔Dyer, R. Allen, “The Genera of Southern African Flowering Plants”, Vol 2. ISBN 0 621 02863 0, 1976〕、アカシアのように托葉が変形して生じる棘、バラのトゲのように茎に生じる棘(刺状突起体)などがある。サボテンの仲間であるウチワサボテン亜科やハシラサボテン亜科などでは、短枝に付く全ての葉が変形して棘となっている〔Anderson, Edward F., The Cactus Family, Pub: Timber Press 2001 ISBN 978-0881924985〕。 なお、ウチワサボテンなどが持つかえしのある棘は、として区別されることもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「棘 (植物)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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